進水式でシャンパンを割る意味はヴァイキングが生贄を捧げて祝った名残。血を連想する赤ワイン→白ワイン→シャンパンと変化

完成した船を海に浮かべる進水式ではシャンパンを割るのがイメージとして強いですが、どうしてシャンパンを割るのでしょう。

進水式でシャンパンを割る理由。ヴァイキング時代に生贄を捧げた名残が由来で最初は血の色と同じ赤ワインのボトルを使っていた

引用元:Youtube

海を浮かぶ大きな船も建造するときは地上で行います。そして船が完成したとて初めて水に浮かべるときに行う儀式(イベント)が「進水式」と呼ばれるものです。

進水式と聞いて多くの人がイメージするのは、華やかな飾りと紙吹雪の舞う中でテープカットが行われてシャンパンボトルにぶつけて割る瞬間ではないでしょうか。実際日本での進水式ではよく行われています。

なぜ進水式でシャンパンボトルを割るのか?古くはヴァイキングが行った生贄を捧げる儀式からきているとされる。日本では日本酒も使われる!

しかしなぜシャンパンボトルをぶつけて割るのが習慣になっているのでしょうか。

これには諸説あるのですが、有力なのは昔西洋で行われていた進水を祝う催しが儀式に変化していき、それが伝わったというものです。

現在のようにシャンパンボトルを船に叩きつけて割るのは18世紀に入ってから、イギリスが行ったのをきっかけに広まったそうですが、それ以前は赤ワインのボトルを叩きつけていました。

さらに遡ること西暦800年~1050年の中世ヨーロッパ。スカンジナビア、バルト海沿岸地域で猛威を振るったバイキングと呼ばれる武装船団(海賊)は、自分たちの船の進水式で奴隷などの人間を生贄として神に捧げて進水を祝っていたとされています。

つまり「血」を必要としていたわけですね。赤ワインも血と同じ赤い色ですからその代用、生贄の血の代わりとして赤ワインが使われていたということです。

そして時代が経つにつれて、進水式の儀式に用いられるワインは赤ワインだけに限定されず白ワインでも良くなって、さらにシャンパンでも良くなったという風に変化していき、現在に至るというのが通説です。

さて我が国日本も海洋国家であり、たくさんの船を建造してきましたが、日本の進水式ではシャンパンではなく日本酒を使うこともあるのです。

最近はほとんどシャンパンがもちいられています。日本では日本酒をつかうところもあります。

引用元:日本海事広報協会

やはりお酒に対してはどの国も神聖な見方をしているのでしょうか、さながら「酒の一滴は血の一滴」といったところでしょう。

西欧では女性がボトルを割るのが伝統になったが、その元祖はイギリス。ボトルが割れなかったときはその船は不幸になるとされる

ちなみにこのボトルを割る役割を担う人というのは西欧諸国では女性が行うのが習慣化しており、それが伝統とされています。

この発祥はイギリスで、1811年に当時の皇太子であったジョージ4世が軍艦の進水式の折、ボトルを割る役目を女性にあてるように決めたことがきっかけとなっています。

もしボトルが割れなかったら……?船が不幸になるといわれて縁起が悪い

ところでもしもぶつけたボトルが「ゴン」となっただけで割れなかったらどうなるのでしょう。

これは一般的に非常に縁起が悪いとされており、船に当たったボトルが割れないとその船は不幸になるとされています。

多くの人を乗せて海を渡るのが船の役割ですが、不幸になるといわれると最悪のケースでは沈没まで考えてしまいますよね。

もちろん迷信のような部分もあるでしょうし、割れなかったからといって何かあるわけではありませんが不安になってしまいます。

そうしてみると進水式のボトルを割るという「儀式」は前述のように古くは人の血を捧げていたことからきているだけあって、良くも悪くも大きな意味を持っていることになりますね。

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